2006.05.10 Wednesday
カップめんの「上級」?って文字。これはどういう意味だ?「標準」とどういう違いがあるのか?
結論から言うと、
「上級」と「標準」の違いは、麺の重量に対するかやく(具)の割合
「上級」のほうが、かやくがたくさん入っています。
すっかりおなじみの存在であるカップめんですが、
パッケージに JAS (日本農林規格)マークとともに
「上級」または「標準」と表示されているものがあるのを知っていましたか?
じつはこれ、JASの規格による立派な格づけなのです。
● 「上級」になれる条件はかやくが多いこと
カップめんの格づけ、つまり「上級」か「標準」かの違いは、おもに、「かやくの量」。
スープ入りのカップめんの場合は、
調理前の麺の重量に対してかやくが 15 %以上入っているものだけ、
焼きそばなどは、10 %以上のかやくつきのものが「上級」と表示できます。
これらはかやくのもどりぐあいなどを細かく考慮した計算式をもとに、正確な割合を出しているそうです。
では、「上級」以外の商品はすべて「標準」なのかと思いきや、
「標準」になるためにもやっばり厳密な規格があります。
こちらはスープ入りのカップめんの場合は、
調理前の麺の重量に対してかやくが 6 % 以上、
スープのないものなら 4 %以上のかやくを含んでいることが条件。
パッケージにこれらの表示がない場合は、
JAS の規格を満たしているかどうか、検査を受けていない商品となるわけです。
● 昭和47年に登場したカッブめんの格づけ
世界初のインスタントめんが誕生したのは、昭和33年。
袋入りの「チキンラーメン」が最初で、
当時は「魔法のラーメン」と呼ばれました。
インスタントめんの具、つまり、かやくが注目されるようになったのは、
昭和46年に「カップヌードル」が誕生してから。
従来の袋人りインスタントめんと違い、発抱スチロールのカップに麺とスープ、
そしてかやくが入ったスタイルは一躍注目の的に。
これ以降、「どんなかやくが入っているのか?」が重要視されるようになり、
翌年の昭和 47 年には「上級」「標準」というカップめんの
規格が定められました。
しかし、コストのかかる本物志向のかやくが登場するのはずっと後になってからで、
「上級」の存在が初めて注目されたのは平成13年。
肉厚のチャーシュウ、煮卵、メンマなど、
「えっー」と驚くようなレトルトの具が入った、
よりお店の味に近いカップめんが登場。
これがヒットしたことで、たちまち「上級」のカップめんが話題に。
店頭でも多く目にするようになりました。
ちなみに「かやく」を漢字で書くと、「火薬」ではなく「加薬」 。
もともとは漢方薬の効果を高めるために補助的な薬を加えることや、
その薬を表す漢方の用語で、「主役を引き立たせる補助的なもの」という意味から、
インスタントめんの具にも使われるようになったそうです。つまりわき役とりつ意味ですが、
「上級」の表示を見ると、「かやくこそ主役!」と、思えるかもしれませんね。
かみさんに
「体に悪い」
なんて言われ
ここ最近は全くカップラーメンを食べていませんね。
大好きなんですが・・・。
カップめんの63%は元気玉で出来ています
カップめんの22%は陰謀で出来ています
カップめんの9%は濃硫酸で出来ています
カップめんの3%は心の壁で出来ています
カップめんの3%は気の迷いで出来ています
取材・文/本吉恭子
取材協力/日清食品(株)(株)日本即席食品エ業協会
「上級」と「標準」の違いは、麺の重量に対するかやく(具)の割合
「上級」のほうが、かやくがたくさん入っています。
すっかりおなじみの存在であるカップめんですが、
パッケージに JAS (日本農林規格)マークとともに
「上級」または「標準」と表示されているものがあるのを知っていましたか?
じつはこれ、JASの規格による立派な格づけなのです。
● 「上級」になれる条件はかやくが多いこと
カップめんの格づけ、つまり「上級」か「標準」かの違いは、おもに、「かやくの量」。
スープ入りのカップめんの場合は、
調理前の麺の重量に対してかやくが 15 %以上入っているものだけ、
焼きそばなどは、10 %以上のかやくつきのものが「上級」と表示できます。
これらはかやくのもどりぐあいなどを細かく考慮した計算式をもとに、正確な割合を出しているそうです。
では、「上級」以外の商品はすべて「標準」なのかと思いきや、
「標準」になるためにもやっばり厳密な規格があります。
こちらはスープ入りのカップめんの場合は、
調理前の麺の重量に対してかやくが 6 % 以上、
スープのないものなら 4 %以上のかやくを含んでいることが条件。
パッケージにこれらの表示がない場合は、
JAS の規格を満たしているかどうか、検査を受けていない商品となるわけです。
● 昭和47年に登場したカッブめんの格づけ
世界初のインスタントめんが誕生したのは、昭和33年。
袋入りの「チキンラーメン」が最初で、
当時は「魔法のラーメン」と呼ばれました。
インスタントめんの具、つまり、かやくが注目されるようになったのは、
昭和46年に「カップヌードル」が誕生してから。
従来の袋人りインスタントめんと違い、発抱スチロールのカップに麺とスープ、
そしてかやくが入ったスタイルは一躍注目の的に。
これ以降、「どんなかやくが入っているのか?」が重要視されるようになり、
翌年の昭和 47 年には「上級」「標準」というカップめんの
規格が定められました。
しかし、コストのかかる本物志向のかやくが登場するのはずっと後になってからで、
「上級」の存在が初めて注目されたのは平成13年。
肉厚のチャーシュウ、煮卵、メンマなど、
「えっー」と驚くようなレトルトの具が入った、
よりお店の味に近いカップめんが登場。
これがヒットしたことで、たちまち「上級」のカップめんが話題に。
店頭でも多く目にするようになりました。
ちなみに「かやく」を漢字で書くと、「火薬」ではなく「加薬」 。
もともとは漢方薬の効果を高めるために補助的な薬を加えることや、
その薬を表す漢方の用語で、「主役を引き立たせる補助的なもの」という意味から、
インスタントめんの具にも使われるようになったそうです。つまりわき役とりつ意味ですが、
「上級」の表示を見ると、「かやくこそ主役!」と、思えるかもしれませんね。
かみさんに
「体に悪い」
なんて言われ
ここ最近は全くカップラーメンを食べていませんね。
大好きなんですが・・・。
カップめんの63%は元気玉で出来ています
カップめんの22%は陰謀で出来ています
カップめんの9%は濃硫酸で出来ています
カップめんの3%は心の壁で出来ています
カップめんの3%は気の迷いで出来ています
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by 電脳アシスト |
取材・文/本吉恭子
取材協力/日清食品(株)(株)日本即席食品エ業協会